中部国際空港「FLIGHT OF DREAMS」リアルを追求した空間で、お客様の満足をつくる

中部国際空港「FLIGHT OF DREAMS」リアルを追求した空間で、
お客様の満足をつくる

世界でも類を見ない
“体験型商業施設” のプロデュース

「FLIGHT OF DREAMS」は、ボーイング社から中部国際空港に寄贈されたボーイング787初号機の屋内展示と商業施設が併設した、世界でも類を見ない体験型商業施設。事業計画段階からコンサルティングに入り、1階のチームラボによる企画展示「FLIGHT PARK」の施設計画提案や、ボーイング創業の街であるシアトルの街並みを再現した空間で、787を間近に見上げながら食事やショッピングを楽しむことができる商業エリア「SEATTLE TERRACE」を設計した。

ボーイング787初号機を間近に
見上げながら食事を

「エントランスを通り抜けると、突然目の前に現れるボーイング787初号機の圧倒的なスケール感に襲われる。そして足は自然とシアトルをルーツとした魅力的な飲食店や物販ブランドを連ねるオールドブリックスタイルの商業エリアに誘(いざな)われる。気が付いたらワクワクと心地良さが同居した感覚に浸っていることでしょう。」今回の設計では、このようなストーリーが体感できる世界観の醸成と没入感の演出に注力した。

シアトル視察で探究した「リアリティ」

インターネットの検索でイメージを掴む事はできても、スケール感と空気感は現地に行かないと絶対にわからないもの。実際にシアトルパイクプレイスマーケットを訪れ空気を肌で感じ、それをどれだけ持ち帰ることができるかに拘った。経年で良い味を出している床壁柱などのマテリアル、空間を彩る数々のオブジェ、ドラマティックに演出する照明設備など、一点一点のアイテムが、「SEATTLE TERRACE」を構成している。

お客さまの満足した表情が、
長年の苦労の答え

開業時刻を迎えた瞬間、目をキラキラさせたお客さまの波が、勢いよく流れ込んできた。飛行機を楽しむ若い家族、食事しながら会話を弾ませるカップル、望遠レンズにしがみついて何枚もシャッターを切る青年たち。皆、思い思いの場所でそれぞれの時間を過ごしている。空間プロデュースの仕事は、完成までの道のりが長く3~4年かかることもあるが、さまざまな紆余曲折を経て、お客さまの満足した表情を見ることができるのは何事にも代えがたい。

Takekawa Tadashi 竹川 征 商空間ディレクター

Takekawa Tadashi
竹川 征商空間ディレクター

教えて!“成長の1コマ”

先見性と緻密性が身につきました。先を見越して大胆な提案を打ち上げ、実現性を慎重に検討し、日々軌道修正して行くことがプロジェクトを成功させる為に重要であると、振り返った時に思えるようになりました。少しは成長できたのではないかと感じています。

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