STORIES OF EXPERTS ベテラン対談 STORIES OF EXPERTS ベテラン対談

東急エージェンシーを支える、各領域のエキスパートたち。数十年にわたって一本の道を極めた人から、あらゆる分野を渡り歩いてオリジナリティを身につけた人まで、“ベテラン社員”としての活躍ぶりもさまざま。それぞれが描いてきた物語を覗いてみよう。

Q.1みなさんの経歴について教えてください。

矢谷 暁

矢谷 暁コピーライター/
クリエイティブディレクター

僕は新卒から27年間、ずっとコピーライターをしています。現在はクリエイティブディレクターを担うことがほとんどですが、自分自身もコピーライティングやCMプランニングをどんどんやるタイプですね。

河原 大助

河原 大助ブランディングディレクター

僕は新卒でストラテジックプランニングの部署に配属されたのですが、3年目にとあるマーケターの個人事務所に出向しました。そこで基礎を叩き込まれたのち、東急エージェンシーに戻り12年ほどストプラを経験。2014年からは社内でクリエイティブユニットを設立し、アウトプット領域にも踏み込んでいきました。その後 ふたたびストプラを経て、現在は社内で唯一の「ブランディングディレクター」として働いています。

鈴木 友美

鈴木 友美ビジネスプロデューサー(営業)

新卒当時は河原さんと同じストラテジックプランニングの部署に配属されました。その後「クライアントと直接向き合ってみたい」という気持ちが大きくなり、営業に異動。大手外食チェーンや大手日用品メーカーを担当させていただき今に至ります。

塚原 由貴

塚原 由貴キャスティング

私は中途入社で、入社以来ずっとキャスティングやコンテンツを扱う部署で仕事をしています。前職は主に芸能プロダクションですが、外資系メーカーの営業やキャスティング会社の営業兼プランナーをしていたこともありました。マネージャー業には思い入れもあり、やりがいも感じていたのですが、東急エージェンシーの女性の先輩方をみて、ここでならキャリアを活かしながら自分らしいスタイルで働くことができるのではないかと思い、入社を決めました。

Q.2ご自身が「成長したな」と感じた
ターニングポイントは?

矢谷 暁

矢谷 暁コピーライター/
クリエイティブディレクター

あるヨーグルトの案件を担当した時です。ほかの商品よりもしっかりした質感、という特長を活かして「ヨーグルトをすくった状態で逆さにしても落ちない」というグラフィック企画をまず提案したのですが、その後自分がその案件を離れてからも、この「逆さスプーン」は商品の記号として残りつづけたんです。当時僕はDDB(※世界大手の広告代理店。代表作・フォルクスワーゲン「Think small.」は広告業界で語り継がれる名作)のような「商品をど真ん中に据えたクリエイティビティー」に憧れていたので、おこがましいけど少し近づけたような気がして嬉しかったです。

河原 大助

河原 大助ブランディングディレクター

入社3年目で、マーケターの個人事務所に出向したときのことです。その人は大手飲料メーカーのマーケティングのトップも経験されていた方で。その人のもとで毎日膨大なデータを見ているうちに、広告という仕事がいかに曖昧で、マーケティング活動全体からみると“端っこ”にあるものなのかということを知りました。ある商品を「おいしい」と感じてもらうために必要なのが広告の場合もあるし、そうじゃないときもある。容器や売り場なども含めて、本当にそのブランドをよくするためにはどうするべきかを考える。いま思えばこの経験が、「ブランディングディレクター」を名乗るルーツになっている気がします。

鈴木 友美

鈴木 友美ビジネスプロデューサー(営業)

30代中盤、大手外食チェーンのアプリ開発をお手伝いしていた頃ですね。ポイントを貯めるプログラムについて、アプリの設計から目標設定まですべてやらせていただいたのですが、これがもう、本当に試練の連続で…!(泣)でも同時に、「広告会社でもここまで関わることができるんだ」と嬉しくも感じたんです。数年後を見据えてファンを育成するための取り組みに参加させてもらえるのってとっても光栄なことだなと。そこからは、「仕事の幅を勝手に狭めずに、もっと自由にやっていいんだ」と、営業としていい意味で図々しくなれました。

塚原 由貴

塚原 由貴キャスティング

入社して間もない頃、ある案件で広告契約をしていたタレントさんが失言により炎上するという事件が起こりまして…。事態を収拾すべく、社内関係部署や顧問弁護士、事務所とも連携し、皆で必死に対応したのですが、結局そのタレントさんにご出演頂いたCMはお蔵入りとなってしまいました。その一件で、「人」を起用することの危うさや契約の重み、危機管理の重要性を改めて痛感し、広告会社のキャスティングとしての役割を自覚しました。タレントキャスティングはリスクも伴うので、案件の規模やタレントによらず、緊張感をもって取り組んでいます。

Q.3成長する若手の共通点は何だと思いますか?

河原 大助

河原 大助ブランディングディレクター

「素直さ」と「疑り深さ」をどっちも持っていることですかね。なんでも鵜呑みにしているだけじゃダメで、「ホントかな?」と考えることも大事だなと思います。あと、根っこに持っている個性を生かせる人は強い!好きなものを生かしている人のアウトプットは全然違うので。若手の子をアサインするときは、そういった部分もできるだけ気にかけるようにしています。

塚原 由貴

塚原 由貴キャスティング

「マネできる人」もいいなぁ。
先輩の仕事の仕方や、周りの人のいいところを主体的に吸収して自然に取り入れられる人は伸びますよね。

矢谷 暁

矢谷 暁コピーライター/
クリエイティブディレクター

柔軟さ、大事だよね。周りから「あの人イケてる!」って言われている人の意見はみんな取り入れるじゃん?でも、一見そうじゃない人も実はすごくいいことを言っていたりするから。偏見なく、自分に合う人を見つけてどんどん糧にしていってほしいです。

鈴木 友美

鈴木 友美ビジネスプロデューサー(営業)

私は「自分のアタマで考える人」かな。「なんでいいと思ったの?」という問いに対して「流行っているから」だけで終わらない人。だから私はみんなに、「なぜなぜ質問」をよくします。後輩からするとちょっとタイヘンな先輩かもしれないけど…(笑)自分もアタマでちゃんと考える人になりたい、という気持ちも込めて。

Q.4最後に、就活生にひとことお願いします!

矢谷 暁

矢谷 暁コピーライター/
クリエイティブディレクター

僕もそうだったけど、広告業界って「人との出会い」がすべてだなと。それぞれが持っているオリジナリティにもっと出会いたいし、僕たちもそのおかげで成長できるはずなので。皆さんとのご縁を、心待ちにしています!

河原 大助

河原 大助ブランディングディレクター

この業界って、どんどん答えが変わっていくし、大変だけどとっても面白いです。一方で、古くから凝り固まっている部分もあるなと思っていて。広告会社としての良いところは生かしつつ、次の役立ち方を模索していくには若い人たちの視点が不可欠だと感じています。

塚原 由貴

塚原 由貴キャスティング

東急エージェンシーの人たちは働き方も生き方も本当にいろいろ。だから安心してきてほしいです。キャスティング部門が社内にあるのも広告会社としては珍しく、部署間で密に連携をとりながらコミュニケーションできるのも良いところだと思います。きっと皆さんの成長につながるはずです。

鈴木 友美

鈴木 友美ビジネスプロデューサー(営業)

五感を信じて就活をしてみてください!私は正直東急エージェンシーが第一志望ではなかったのですが、面接しているときにいちばん楽しかったので入社を決めました。その選択は間違いじゃなかったなと心から思います。1週間のうち月曜から金曜までという長い時間を過ごす場所。だからこそ、ワクワクするほうを選んでみてはどうでしょうか?(もしそれが東急エージェンシーだったら嬉しいな!)