チーム対談(POZI)LIKE&TEAM

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「好き」と「得意」で、社会課題に取り組むチーム。

東急エージェンシーでは SDGsという言葉が存在する前から、社会課題をビジネスアイデアで解決しようという有志団体「POZI」が発足。いまは正式な業務ユニットとして、多様な角度からSDGsに関心を持つメンバーが加わって、活動領域は広がっている。それぞれの「好き」や得意を活かしたアイデアを覗いてみよう。

  • プロジェクト・プロデューサー
    町田 葉子
    町田 葉子 Machida Yoko 2008年入社
    (1995年新卒入社後、
    PRコンサルタントを
    経て再入社)
    プロジェクト・プロデューサー
  • サステナビリティ・プランナー/クリエイティブディレクター
    丸原 孝紀
    丸原 孝紀 Maruhara Takanori 1999年入社
    サステナビリティ・プランナー
    クリエイティブディレクター
  • サステナビリティ・プランナー/マーケティング・ディレクター
    池上 喜代壱
    池上 喜代壱 Ikegami Kiyokazu 1990年中途入社
    サステナビリティ・プランナー
    マーケティング・ディレクター
POZI というチームについて教えてください

POZI というチームについて教えてください。

池上 喜代壱
池上 喜代壱 サステナビリティ・プランナー
マーケティング・ディレクター

POZI は社会の課題をビジネスアイデアで解決することを目指すチームです。2014 年の春、まだ世の中に SDGs という言葉がないころに、私や丸原さんをはじめ、環境問題やサスティナビリティに関心のある会社の有志で立ち上げたのが最初です。全社レベルで公認されるまでに5年以上。それまでは、有志の活動で苦労することも多かったですね。

丸原 孝紀
丸原 孝紀 サステナビリティ・プランナー
クリエイティブディレクター

私は元々プライベートで NPO の活動に参加し、プロボノ(※)をしていました。2013 年ごろから会社でも徐々に環境問題など社会的な案件の仕事が増えてきていたので、プライベートで得た知見や人脈が会社のビジネスにも生かせるのではないかと考えるようになったんです。そこで、会社に POZI の立ち上げを提案しました。
※プロボノ…職業上のスキルをいかしたボランティア活動

町田 葉子
町田 葉子 プロジェクト・プロデューサー

私は2020年にPOZIが組織の公式ユニットになったタイミングで異動してきました。もともと違う部署・違う専門性をもったメンバーが集まっているので、各々のスキルとアイデアを生かし、他部門と協業、企業や行政そして非営利団体など多彩なパートナーとの連携で、SDGs に関するプランニングを行っています。

チームでの役割や、普段の業務について教えてください

チームでの役割や、普段の業務について教えてください。

町田 葉子
町田 葉子 プロジェクト・プロデューサー

私は営業や PR といった領域でキャリアを築いてきたため、このチームでも同様の役割を担っています。これまでのキャリアから、コミュニケーションを通じた「まちづくり」や「地域」「施設」案件に関わることが多いです。東急線沿線エリアのお仕事から地方行政のお仕事など幅は広いです。

池上 喜代壱
池上 喜代壱 サステナビリティ・プランナー
マーケティング・ディレクター

マーケティング部門で事業戦略や中長期のブランドマネジメントなどの仕事をしてきたので、現在も SDGs に関わる広告やプロモーションなどの大本となる戦略づくりや、クライアント内部の合意形成をサポートする業務が中心です。多くのクライアントは「SDGs やサステナビリティの課題に対して、具体的にはどう対応したら良いのか分からない」という悩みを抱えています。そんな時に、現在の社会状況や今後の世界情勢などと見比べながら、クライアントが「今、行うべきこと」を絞り込み、それを実現するために何が必要なのかを提案しています。

丸原 孝紀
丸原 孝紀 サステナビリティ・プランナー
クリエイティブディレクター

私は、企業や NPO といった、民間セクターの SDGs に関する企画プランニングやクリエイティブディレクションに携わることが多いです。コピーライターとして培ってきたクリエイティブスキルと社会的なイシューについての知見があるので、案件によって柔軟に役割を変えています。クライアントの課題に応じて、コンサルティング的なところから制作物のアウトプットまで一貫して行うこともあれば、POZI以外の社内メンバーと協力してチームを構成することもあります。社会的なイシューについては、チーム内で基本的な視座を共有しておくことが大切なので、チームができたらまず、課題についての情報を私から共有し、企画のベースをつくることがほとんどです。

直近の具体的な事例を教えてください。

丸原 孝紀
丸原 孝紀 サステナビリティ・プランナー
クリエイティブディレクター

ユニリーバ・ジャパンの、パラアーティストとともに、どんな人でも自分らしく生きられる社会をめざす『あしたにエール!』キャンペーンを実施しました。オシャレなパラアートをあしらったバッグなどが当たる、スーパーやドラッグストアの店頭でのキャンペーンです。バッグをきっかけに参加してくれた人に、障がいのある人の声に耳を傾けたり、ユニリーバ・ジャパンの社会的な取り組みを知ってもらったりすることを期待して企画しています。コミュニケーションの入口は低く広くして、実際に参加してみたら深い、というような流れを意識するようにしています。キャンペーンに協力してくれたパラアーティストの方からは、店頭で社会とつながることができることへの喜びの声が届きました。ユニリーバ・ジャパンの社内でも、社会的な取り組みへの気づきやモチベーションが向上することになったと聞いています。

「Unite for Smile」
町田 葉子
町田 葉子 プロジェクト・プロデューサー

渋谷のランドマーク「渋谷スクランブルスクエア」で働いている方々のサステナブルな取り組みを紹介する HP 特設ページ制作と、共創施設 SHIBUYA QWS (渋谷キューズ)でのトークセッションをご一緒しました。渋谷スクランブルスクエアは商業・展望施設・共創施設・オフィスフロアと、多様な方々が利用されている複合ビルです。開業後まもなくコロナ禍が始まったこともあり、予想が出来ない状況をそれぞれの担当者が力を合わせ工夫しながら運営されてきました。昨年 11 月に 3 周年を迎えるタイミングで特設ページ開設、そして 3 周年のお誕生日当日にトークセッションを実施し、渋谷の真ん中から発信しました。また、POZI が企画した 2 冊目の書籍『BEYOND 23 歳でグローバル企業の SDGs 責任者に就任した Z 世代リーダーが伝えたいこと』の出版にも携わっています。

池上 喜代壱
池上 喜代壱 サステナビリティ・プランナー
マーケティング・ディレクター

クライアントの内部戦略構築に関わることが中心なので、私個人では「この会社のこの広告」など、残念ながら学生さんに分かりやすい案件は少ないです。ただ、SDGs やサステナビリティは本来、企業の価値体系の根本的な転換を求められることもある大きなテーマです。内部戦略構築も、そんなに簡単には行きません。通常の広告やプロモーション等の業務とは異なり、私自身の仕事の中では、生活者を動かす前に、まずクライアントの考え方を変え、クライアントを動かすことの方が、大きな比重を占めています。また私は「SDGs ポジショニング診断」や「V-WAYS for SDGs」のようなオリジナルツールの開発や自主調査なども担当しています。「ポジショニング診断」はビジネスパーソン向けの内容ですが、WEB 上で公開していますので、皆さんにもぜひ、トライして欲しいです。
※「ポジショニング診断」の詳細はこちら

お仕事するうえで心掛けていることを教えてください。

丸原 孝紀
丸原 孝紀 サステナビリティ・プランナー
クリエイティブディレクター

色々なセクターを巻き込んで仕事することを心掛けています。企業の案件でも NPO や社会課題の当事者といっしょに進めることもしばしばですね。SDGs の仕事に限らず、広告の仕事はメディアや制作会社、フォトグラファーなど色々な方と協力してひとつのものをつくり上げていきます。広告会社は他の業界よりもコラボする動き方に長けていると思うので、SDGs 案件でも、この企業とこの NPO をくっつけてみたらどうだろう、地域で暮らす人を巻き込んだらどうだろうかなど、パートナーシップをつくっていくことを意識しています。

町田 葉子
町田 葉子 プロジェクト・プロデューサー

POZI に入る前からですが、コミュニケーションを大切にすることで相互理解を深めていくことですね。「こうあるべき」と私たちで決めつけず、「難しくてわかりづらい」ことも、少し俯瞰した視点から一緒に紐解いていきます。組織って内と外の両方の視点が大切と感じます。内にだけいると大切なもの・素敵なことがあたりまえになってしまいがちで、外からの視点であらためて価値に気が付くこともあります。だからと言って外からの視点だけでは、決して内の大切なものの本質を知ることが出来ないです。

池上 喜代壱
池上 喜代壱 サステナビリティ・プランナー
マーケティング・ディレクター

お金になればいい、というわけではなく、世の中にポジティブな影響を残す仕事がしたいという想いはずっと変わりません。もともと職人気質なので、他人から後ろ指をさされるような仕事はしたくない。後から思い返して「クライアントのためになったな」とか「世の中の役に立ったな」と思える仕事がしたいと思っています。SDGs 案件は理解が難しく、時にはその捉え方にクライアントとギャップが生まれてしまうことがありますが、そういったときもしっかりと対話を繰り返して最適解を探ります。

どんな学生と働きたいですか?

どんな学生と働きたいですか?

町田 葉子
町田 葉子 プロジェクト・プロデューサー

カタチにとらわれないでください。この部署に入ってから学生と一緒に SDGs の課題に取り組むなど、若い人たちと活動することが多くなりました。その中でハッとするような気付きや学びをもらう機会がたくさんあります。就職活動はいろいろな人に会えて、その中でたくさんの質問を受け入れてもらえる「特別な季節」だと思うので、存分に活かしてください。

池上 喜代壱
池上 喜代壱 サステナビリティ・プランナー
マーケティング・ディレクター

「雑談が面白い人」が良いですね。自分の価値観は大切にしつつ、いろんな引き出しを持っている人に魅力を感じます。私を含め年齢を重ねると視野が狭くなりがちなので、自分とは違う価値観を持つ若い世代との雑談は、それだけでも楽しいです。自分の考えを相手に押し付けてばかりではいけませんが、柔軟性を持ち自分の好きを伝えられる人が会社に増えたら良いなと思います。

丸原 孝紀
丸原 孝紀 サステナビリティ・プランナー
クリエイティブディレクター

ビジネスでは「課題」ばかり語られがちですが、課題の先にどういう社会の在り方がいいのか、そういった明るいビジョンを持っている人と働きたいです。こういう未来がいいから、こういう方法で課題を解決していこう、と社内やクライアントと会話できるといいですね。あと SDGs の案件は、クライアントの中でも明確な方針を持っていなかったりすることが多いので、何度も何度も提案を繰り返すことが多い。なので、待ちではなく自分から仮説を立てて動ける姿勢と、諦めずに対話を繰り返すことのできる粘り強さがある人と仕事ができるといいなと思います。
☆POZI について、最近のお仕事などより詳しい情報は こちら

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