東急エージェンシーOBにルーキーたちが質問!

さまざまなキャリアビジョンの描き方がある中で、一つの会社に生涯い続けることのほうが珍しくなった今の時代。東急エージェンシーにも、当社を卒業し、新たなフィールドで活躍しているOB・OGが数多くいます。今回は、東急エージェンシーOBである工藤英資さんをお迎えし、入社1年目であるルーキーたちとの対談を実施。東急エージェンシー在籍時より独自のキャリアを築いてきた工藤さんに対し、ルーキーたちそれぞれが気になる質問を投げかけました。

いろいろな業界に触れたいと思っていた就活時代

工藤さん、本日はよろしくお願いします。工藤さんは東急エージェンシーのOBであり、現在も事業パートナーとして東急エージェンシーと関わっていただいていますが、まずは、東急エージェンシーに入社された当時の就職活動のお話から伺えますか?

大学時代は、年間100日は旅に出てるような学生で、最初はミュージシャンになりたいと思ってて。そんな感じだったから、いざ就活となった時には、周りと比べると全然就活の知識がない状態。とりあえず、自分の興味のある業界、もしくはなんとなく面白そうと思える業界を三つくらい選んで、就活をし始めたって感じだね。

その三つの業界の中に、広告会社が含まれていたんですか?

そうそう。一つ目は旅行会社で、二つ目がレコード会社。それで最後が、よくわからないけど、そういう業界も含めていろいろなことができるんじゃないかなと思った広告会社。結果、内定をもらったのが、大手旅行会社と東急エージェンシーだったってわけ。

その二つを比較した時に、いろいろな仕事ができそうという点で東急エージェンシーに入社されたと。

もちろん、広告自体が面白そうっていうのもあったけど、やっぱりいろんな業界に触れられることと、そういう環境が未熟な自分にはいいんじゃないかなと思ったことが、入社の決め手になったね。

人生を大きく変えた、東急エージェンシーでの仕事

工藤さんが東急エージェンシーにいらした当時、どのような領域のお仕事をされていたのか、ぜひ伺ってみたいです。

新入社員の時は、マーケティング局への配属だったんだけど、実際に配属されたのは情報センターといって、現在のライブラリー。というのも、当時の東急エージェンシーは、入社したらまずは必ずスタッフの部門に行って、その後しばらくしてから営業も含めた各部署に異動するって言う人事ローテーションがあったから。

その後、営業やクリエイティブの部門にも異動されていると伺いましたが、具体的にどのようなキャリアパスだったんですか?

情報センターで資料や情報の探し方やまとめ方を1年半くらい学んで、その後、営業に行って、経営政策室に行って、マーケティング会社に出向して、マーケティング局に行って、そこからまた営業に行って、社内の業務改革委員会というのに所属して、クロスメディアプランニングというセクションを立ち上げて、クリエイティブ局に行って、コミュニケーションデザインのセクションを立ち上げて、事業開発セクションを立ち上げて、またコミュニケーションデザインに行って……。で、その後独立するっていう流れだね。

驚きました。想像以上に幅広い部署を経験されていたんですね。

2年に一回くらいのペースで異動してたから(笑)。だから今でも、社内にめちゃくちゃ知り合いが多いっていう。社長や役員も含めて、ほとんど面識がありますよ。

東急エージェンシーにいらした時のお仕事で、印象に残っているものは何がありますか?

一番印象に残ってるのは、飲料企業の炭酸飲料商品のキャンペーンを担当していた時かな。当時はマーケティングのコンサル会社に出向をしていたから、東急エージェンシーと一緒になってやってるカタチだったんだけど。日本でシェア5%もなかったその商品を、CMとキャンペーン企画で、シェア20%まで広げたっていう。

それはまた驚異的な数字ですね。

当時は寝られないくらい忙しかった(笑)。でも、この経験はすごく貴重だったね。こうやってちゃんと広告をやれば世の中は動くっていうことを目の当たりにできたから。その時に関わった人とか関係会社とかのネットワークは、自分の人生を大きく変えたと言ってもいいと思う。

プレイヤーであり続けるための独立

冒頭にも少しお話があったとおり、工藤さんは東急エージェンシーを卒業された後も、事業パートナーとして当社に関わってくださっています。卒業の経緯や、その後の関係性の変化などについて伺ってみたいです。

僕は、東急エージェンシーを離れるのに、実は10ヶ月もかけてて。というのも、自分が会社を出た後のキャリアプランや、その後どういう仕事をするのか、自分か会社を出ることで東急エージェンシーにどんなメリットを落とすことができるかっていうのを、全てプランニングして、当時の社長にも答申させてもらったから。結果、「それならわかった」となったんだけど。

かなり計画的な卒業だったんですね。

だって、東急エージェンシーには22年間もお世話になったからね。会社を離れるからって、別に一匹狼になりたいとか、他社に行きたいとかではなかったし。単純に、東急エージェンシーで働き続けたとして、もう管理職になるしかないって段階になってしまいそうだったのが大きかった。僕はプレイヤーでいたかったから、そういう意味で、独立するのが一番いいよなってなっただけなんだよね。

ご自身のやりたいことを実現するための一番の方法が、独立というカタチだったんでしょうか。

そうそう。あとは、「転職」ではなく「独立」というキャリアパスを東急エージェンシーが承認すれば、それは後輩たちの将来のキャリアの可能性にもなるから。そういうところまで計画してたし、ちゃんと時間をかけてクライアントさんなどの関係各所にも説明していったのが良かったかなと思う。

OBからルーキーたちへのメッセージ

最後に、ぜひ工藤さんから私たちルーキーに対して、アドバイスやメッセージをいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。

アドバイスになるかはわからないけど、一つ言えるのは、仕事に活かせる実力っていうのは、得てして仕事以外のところにあるってことかな。そういう意味では、「仕事が忙しくて遊んでない」って人ほどカッコ悪い人間はいないと思ってる。たとえば、ビジネス本ってめちゃくちゃ売れてるでしょ?でも、あの中には、答えを探す方法論は書いてあるけど、答え自体は絶対に書いてない。それを読むくらいなら、旅をしたり、映画を観たり、お酒を飲みに行ったり、いろいろな業界の人と出会ったりするほうが圧倒的にいい。本を読んでるだけじゃ、博士にはなれるけど、広告のプロフェッショナルにはなれないと思う。

実のある体験をちゃんと選択して経験していくべき、ということでしょうか。

そうだね。だって、プライベートで趣味のない人間ってつまらないじゃない?それは仕事でも同じだし、それが無いと、結局いい仕事だって生まれないよねって話だね。

ありがとうございます。今日、工藤さんのお話を聞いて、自分も好きなことやものに対して素直でいたいし、「なぜそれが好きなんだろう」という部分をちゃんと考えて突き詰められる人になっていけたらいいなと思いました。その姿勢を、プライベートから仕事まで、今後の自分の領域に広く活かしていけたらいいなと思います。

僕も、同じ気持ちです。というのも、プライベートや趣味も大事という話には結構耳が痛い部分があって。もちろん仕事も大事なんですが、自分自身の感情を、仕事の中で抑えつける必要はないんだなと改めて感じました。自分の心の底から思った「これはいい」「これはよくない」という思考を、しっかりと仕事にも活かしていけるようになりたいです。

工藤さんのお話やアドバイスは、僕が普段の仕事で「この先輩すごいな」と思っている先輩方から聞くこととかなり近しいものがあるなと感じました。それは、「自分の想像力をしっかり働かせて、そこからアイデアを引っ張り出す」ということ。その意識を忘れることなく、今後も頑張っていきたいと思います。